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わたしたちがもうたっぷり知っていると思っている物事の裏には、わたしたちが知らないことが同じくらいたくさん潜んでいるのだ。
理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない。
それが(ここだけの話だけれど)わたしのささやかな世界認識の方法である。

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スプートニクとは1950年代後半に打ち上げられた人類初の無人人工衛星の計画である、スプートニク計画から来ています。意味はロシア語で「旅の道連れ」です。

村上春樹さんの作品はこれも高校時代によく読んでいました。
当時は気にならなかったものの、今読み返してみると、なんとも豪華絢爛といった感じの文章ですね。
オシャレな文章を突き詰めていったといった感じの。良くもあり悪くもあり。
この作品は、内容はあまり覚えていなかったけど、面白かったなという印象があったのでもう一度読み返してみました。

会話のテンポ感や物語全体の空気感を大事にしている感じがよく分かります。
しかし、村上春樹さんに代表される「少しひねった比喩表現」や上にあげたような「独特な情景表現」は時として、本当に必要なものかと疑問に思ってしまいます。
この辺のパターンがどの作品似たりよったりで、人物が違うのに毎回同じようなひねった比喩やジョークを言うってどうなんだろうと。笑

物語を大事にしているというよりは、「大きな意志が支配しているオブジェクト」という印象を受けます。
アンチの人が、内容がスカスカと表現するのはそういう要因からではないでしょうか。

書き方はここらへんで、物語の内容を。
純文学とうたっていますが下手なミステリー小説よりもよっぽどミステリアスな雰囲気でした。
初めは、文学を志す二人が堅実に関係を築いているような印象の話、その中で異世界に足を踏み入れるような雰囲気を示唆する。
それが段々と抽象的な世界へと変わっていきます。ここにも言葉の装飾によって、段々と意識の輪郭をあいまいにしているような感じがします。心地良く物語の中に入っていける。

最後まで読んでも物語の主題のようなものは見つけることができませんでした。注意力が足りなかったのか、自分の認識の上の段階にそれがあったのか、あるいは存在しなかったか。
でも、その中に村上春樹さんの主張が何箇所か見られました。残念ながら、物語の中からの発見ではなかったけど、それでも価値のあるものは確かにありました。

上記に書いた理解についての概念も。自分が自分である限り、自分の全体は見ることができない、というような感じですかね。とても共感できます。

ただ、物語党の自分としては、物語の中で自然に語って欲しかったですね。笑
もしかしたら精神界での恋愛とか信頼について書いていたのかも知れませんが、あまりそうは見えなく、恋愛小説である意味はあったのかとも思ってしまいました。笑

それでも読み終わりはいい気分で終われました。いい作品だと思います。

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