上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
      にほんブログ村 本ブログへ  Top↑

「おれはねえ、逃げるとかそんなことはどうだっていいの、旅行行ったらもちろんおれはへらへらするんだよ、でもへらへらしてそれで嘘に思えなかったらそれでいいの。飽きるまでへらへらしてたいの」

-----

間髪いれずに角田さんです。
同じようなテーマを扱っているということで、「エコノミカル・パレス」に続いて「みどりの月」を読み直しました。

家庭を持つことを使命と思い、一人の男と同棲をするまで漕ぎ着けた南。
しかし、同棲相手のキタザワのマンションにはキタザワマリコと名乗る女とその恋人であるサトシの二人の同居人がいた。
不満と違和感を感じながらも同居生活を認め、そこに自分の世界を形作ろうとするが、南は3人の共同生活に巻き込まれていくだけだった。

やはり奇妙な同居人、決定付けられない生活という類の話です。

「ここへ引っ越す以前、私はだれと暮らしたいと思っていたのか。私はだれと暮らしているつもりになっていたのか。」
作中の、このフレーズが心に残りました。

誰かと暮らしていたいと思っていたわけではない。暮らしている相手が誰でも大して問題はなかった。
自分の望む世界、生活を欲していた。 と言ったような感覚でしょうか。

話は本の7分目くらいを迎え、さあこれからどう纏めるのか、と思った瞬間に終わりました。
二つの話が入っていたんですね。笑
この作品はタイトルの「みどりの月」と短編である「かかとのしたの空」の二つの作品から成っています。

ここで終わるのか、というところで話は終わりました。その後味の曖昧さが作品なのかも知れませんね。
しかし前作と同じく、ストレスがどんどん溜まる作品でした。笑

価値観にまつわる話という雰囲気があります。
人はきっと、自分の領域の中では自分の価値観がベースの世界があるべきだと考えるのでしょう。

--(多分、レビューはここまで)--

僕が以前にベンチャー企業を経営する研究室の先輩に言われた言葉が思い出されます。
「自由に生きるのか、何かに従って生きるのかを選べ。もし自由に生きたいのであったら、どの状況でも自分の力だけで乗り越えられるだけの力をつけろ。それができないのであれば、普通に生きろ」

人は往々として、自分の欲求だけを求め、それに対する努力は惜しむものです。
また、思想ばっかりが先行きするものです。

言葉遊びは楽しいですが、現実に生きるというのは当たり前に大事なことですね。
スポンサーサイト
      にほんブログ村 本ブログへ  Top↑

札入れから二千円を出し、硬貨投入ボタンを押して、小銭入れの中身を全部投入口に入れる。三万二千四百三十七円、無感情に計算をすませ、これでよろしいかとふたたび画面が問いかけてくる。もっと入金したいがしかし、財布にはもう、生ビールの一杯無料券と焼肉屋の割引券しかない。

-----

文庫の、裏の説明文に「フリーター文学」と、謎な説明がされていました。
フリーターのための文学?フリーターを描いた文学?両方かな。

34歳フリーター。女性。独身。物書きの仕事をしているが、軌道に乗ったりはしない。同棲相手は失業中。仕事を探そうとしない。お金はどんどんと無くなっていく。

あらすじです。

前に読んだときは、特に印象もなかったんですが、読み返してみると中々すいすい読めました。
喋り口調の文章も久しぶりで、きっと昔はこれが許せなかったんだと思うけど、今ではそんなに気になりません。

作品を読みきって、この作品はどうだったかと考えると「で、どうしたの?」と思わざるを得ないです。
フリーターの悩みを聞いているような。そういう意味では、徹底して書かれているように思えます。もしそういう趣旨だとしたら秀逸ですね。
きっとそういう人が読むと「すごい分かる」と言うんだろうけど、そういうことじゃないんじゃないかなと思ってしまいます。

フリーターを考えるというのは難しいですね。

就職をしない。仕事に魂を求める?
就職をしても、時給換算するとバイトの方が得じゃないか、と知り合いのフリーターの人が言っているのを聞いたこともありますね。不労収入をやけに気にしている人もいました。
あと、普通の人が安定を求めて就職をして会社に従って働くということの、「安定を求めて隷属的に働く」というのを忌み嫌うという傾向があるのかな?

心の闇、というようによく表現されますが、どちらかというと、今いる場所の足場が少しずつ崩れていってるのを見て、「ああ、なんかやばいかもな」と思っている感じの方が近いような気がします。

僕自身、みんなが自由に生きればいいと思ってしまうタチなので、しっかりと聞いたことはないですが、なんとも分かりにくいですね。

というか僕も常に価値観を自由に生きたいと思っていますが、大学にも行くし大学院にも行くし、きっと就職もするだろうし、それがなんか問題でもあるのかな?と不思議に思ってしまいます。

別にライオンは魂を込めて鹿を狩っているわけではないですからね。
不思議ですね、フリーター。

というような作品です。
ちょっと違うか。笑

      にほんブログ村 本ブログへ  Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。