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自分の生き方を模索する三十代の女性の話がかかれた、短編集です。
奥田英朗さんの作品は短編のものが多いんですね。

久しぶりに読んだ感想は「やっぱり文章が上手いんだなあ」、と。
ストレスなく一気に読むことができます。巧みですね。
しかし、物語党の自分としては、もうちょっとキャラクターがエピソードに関連付けられるだけではなく、物語の中の自然な一部として存在して欲しいとは思いました。
エピソードを書くためにキャラクターが存在している、というような印象を受けます。

作品の内容の話。

三十代を生きる女性が増えているんですね。
自分の身の回りは二十代前半が主なので、三十代の人にちょっと憧れたりもしますが。笑

作品で印象的だった部分が、働く女性としての出産・育児の問題。
自分としては、出産と育児は適齢になった時期には当たり前に存在するものだと思っていたので、「出産を考えない」という考え方は衝撃でした。
本能的に、子孫を残すというのは自然な成り行きなのではないかと思ってしまいますが。笑

子供を作るという目的より、現行している快適な生活を求めてしまうということでしょうか。
それと子供は作らないというのはイコールにはなりませんが。

「働く女性」と言われて、まっさきに思い浮かぶのが自分の母親です。
自宅でピアノ教室をするという仕事を選んだのは、「出産や育児をしながらでも仕事をできるようにしたい。音大に入ることを決めたのもその目的のため」だそうです。

この作品にもあるように、仕事と出産育児がぶつかり合うというような世間的によくある悩みは、子供を作るという生き方を選択した時のことを、あらかじめ考えていなかったのが問題ではないでしょうか。
個人的には、それは悩みというより、ただの計画不足に思えます。

今を一番楽しんで生きるのは勿論大事なことだと思いますが、十年後二十年後のことも考えてナンボというものでしょう。
そういう意味では、たらたらと悩みを綴ったこの作品は、何のために書いたのかなと思ってしまいます。
悩みを共有したい、もしくは悩んでるのは自分だけではないと思うためでしょうか。

年々と障害が自然に増えていくのだと考えるとナイーブになりますが、なるべく悩むことなく楽しく生きたいですね。

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ララピポ ≒ a lot of people だそうです。

対人恐怖症のフリーライターの杉山博(32歳)。気が弱く相手の押しに反発することのできないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。収入を得るために、無理を言う女たちに尽くし続けるAV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。有名な作家や出版社にコンプレックスを持つ官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦の熟女専門のAV女優である、佐藤良枝(43歳)。自らを撮影してデブ専裏DVDで収入を得ているテープリライターの玉木小百合(28歳)。

amazonの作品紹介で、『選りすぐりの負け犬たちが集合した最新爆笑小説』と書いてありましたが、
なるほど、そういう見方もできるのかと。笑

爆笑小説というジャンルがあったのかという驚きと、負け犬集合という言ってしまったら終わりのような一言。笑
確かに、爆笑小説とだけあってエンターテイメントにあふれた作品でした。
しかし、奥田さんの本を読んでいるといつも思いますが、『で、どうした?』という疑問が出てきてしまうという。
『幸せって何だっけ?』という問いかけのように作品紹介で書いてありますが、その呟きを書くために、これだけのエピソードと何百ページを費やすというのはいかがなものか、と思います。もうちょっと突っ込めるのでは、という感じを受けますね。

まあ、内容自体は世界観も広く、面白く書いてあるので、活字を読みなれてない人でも楽しく読めるのではないかと思います。
映画化もあるみたいですしね。そういう意味ではお勧めです。

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