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「さて、今私は君に隷属と執着について語った。しかしこの話には、明らかに最大の欠点がある。結論を先延ばしにしている問題だ。わかるか?」
男は僕に訊いた。もちろんわかるわけがないと思ったが、男の目を見た瞬間、僕の脳の中に突然正解が送り込まれてきたような感じがした。
「香奈の、あなたへ対する執着の結論」
「そのとおり」

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(あらすじ)
広告代理店から出版社に転職した『僕』は、会社の先輩である年上の香奈に一目惚れする。最初はどうにか自分の女にしようと目論むが、アプローチをしても反応がほとんど返ってこない、返ってきたとしても自分が望むような反応は全くない。そんな中で、完全に彼女にのめり込んでしまっている自分に気付く。突然の彼女からの「今夜、セックスしましょう」という連絡を受けた日から、奇妙な体の関係を交わすようになる。そして彼女の家に行った時に見付けてしまったビデオを見ることによって、「やはり」というように、彼女の後ろにいる存在に気付き、別世界に足を踏み入れていく。

というようなあらすじです。
書店に並んでいるのを見てジャケット買いしてしまいそうになるのを堪えて数ヶ月。
しかし、以前にまみさんのブログにてご紹介されてるのを見て、思わず買ってしまいました。
そして電車の往復で読んでしまいました。案外薄い本でしたね。

作品紹介にあるように、『青春系SM小説』という表現になるほどと思いました。笑
わざわざ官能小説としてではなく、文学小説のように売り出されていたから、どんな内容かと思えば、中身は割りと普通な官能小説でした。その世界に足を踏み入れるという感じが青春的なのでしょうか。
作者は覆面作家ということですが、どことなく女性的な文章のような気もします。女性の方をメインに描いているせいかもしれませんが。

シリーズものであるせいかもしれませんが、内容はどうにも薄いものでした。
新しい世界との出会いという感じの内容ですね。

また、女性が隷属の世界に入っていく部分の描写も、くどくどと書いている割には内容のないもので、明らかに意味のない部分が多い気がしました。
そのせいで「次の作品も買え」という意思が裏側にちらちらと見えてしまい、ちょっとブルーになります。
タイトル、表紙、内容から、色んなところでセールスの意思が感じられました。笑

ただ、自分もそうだったように、一般の人が官能小説に触れる機会にはなると思います。
ちょっとアブノーマルな世界をのぞいてみるというような感覚でも意味はあるんじゃないでしょうか。


-(作品を読んでのSMに対しての自分の見解)-
しかし、やはりこれにもSMの愛としての形や、必要性などは書いていなかったように思えます。
『あらゆるものに寛容になること』とありますが、これではあらゆることとは『行為』のみになってしまいます。
狭い世界で行為に対して寛容になることが、さほど意味のあることなのか。

SMとは果たして必要なんでしょうか。スモールワールドはあくまでもスモールワールド。
箱庭遊びではリハビリにしかならないと思いますが。

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