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「そうよ、今度は、もう物語ではぐらかさないわ。狂気とはね、自分の考えを伝える力がないことよ。まるで外国にいて、周りで起こってることはすべて見えるし、理解もできるのに、みんなが話してる言葉が分からないから、知りたいことを説明することもできず、助けを乞うこともできないようなものよ」
「わたしたちはみんなそう感じてるわ」
「だからわたしたちはみんな、なんらかのかたちで、狂ってるのよ」

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翻訳本は苦手なので、読むのを避けていたのですが、本屋で気になって買ってしまいました。
パウロ・コエーリョという方のベストセラー作品だそうです。

とりあえず読んでひとつ思ったことは、文章が分かりにくすぎる・・。
翻訳本が苦手な理由がそれなんですが、作家の文章と翻訳家の文章が違いすぎるので、文章の良し悪しがどうにも量れません。
原文を読んでいないので何とも言えませんが、翻訳が悪いのだと思います。
(言いたいことは分かるんだけど、使用している単語が明らかに間違っている誤訳のようなものがあったこと、読んでいて誰が喋っているのか誰がそう思っているのかの分かりにくさが表現の度合を超えていること、からそう判断しました。)

作品の内容自体がとても面白いものだったから、なおさら勿体無い。
やっぱり翻訳本は苦手だなあ。

内容について。
何不自由のない人生だが何かが欠けているという思いを消すことができず、自殺する手段を選んだベロニカという若い女性の話です。
タイトルから分かる内容で、精神病院で人生とは何かを再発見するという分かりやすいストーリーなので、ちょっと不安でしたが、何とも濃厚な内容でした。

全ての人が同じこと。全ての人が狂気を抱えていること。
それを気づかないふりをして生きる人間と、それに気づいて狂気の世界で身を落ち着けてしまう人。そして、それを抱えたまま自分の生き方を選ぶ方法。

そういう類の価値観の話は、改めて言われてみると「なるほど当たり前だ」と思ってしまうものですが、作中での語りはとても説得力のあるもので、再確認をさせられたものです。
元の作品自体は名作であることは間違いないでしょう。

しかし、やっぱり訳本というのがネックです・・。
日本の文学だけを読んでいてはこういうものに触れることのできない、という意味では訳本にも意味があるのかもしれませんね。
ただ読んでいて、文章の分かりにくさや誤訳などがどうしても目に付いてしまいます。

英語のものくらいは読めるようにしたいものですね。

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