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普通のサラリーマンとして生きてきたが、特殊な能力を身に付けた安藤とその弟の潤也の話。
「魔王」と「呼吸」の二つの話に分けてひとつの作品になっています。

本屋で何読もうか探している時も、amazonで見た時も思ったけど、人気ですね。コレ

単純に読み終わった感じで評価すると、全てにおいて拍子抜けな感じがしました。
自分の感覚を他人に潜り込ませて、その人の体を使って喋ることができる、というのが安藤の能力ですが、作品を通して見てみても、能力というようなアブノーマルな設定にしているに関わらず能力自体は作品に影響を与えていないという。
無駄遣いという印象。

話が始まってからずっと押している「考えろ、マクガイバー!」というフレーズもなんだかなぁという感じ。笑 1フレーズをとことん押すというのが伊坂小説なんでしょうか。笑

恐らく、犬養という存在を絶対的な正義として書きたかったんじゃないでしょうか。
「信じるな、私を疑え」という犬養に衝動的に突き動かされていく群集とそれに反発の感情を抱く安藤のような人間。
特に何するでもなく死んでいった安藤はむしろ、犬養のキャラクターを作るために書かれたように思えます。

しかし、社会物として書かれてにしては思想や政策などの描き方がどれも曖昧です。
ファシズムへの抵抗を感じながらもそれがもし正義だったら、といったような感じでしょうか。

何にせよ、設定はしっかりして欲しかったですね。


「呼吸」

魔王の後日談といったような、安藤の弟の潤也を主人公とした話。
潤也はある一定以下の確率ならば確実に当たりを引くことができるという能力を持った。

この作品で潤也について書かれていたのは、兄のこと、能力を得てそれをどう生かすかということ。
魔王とは違って、潤也はさらに政治などとは離れて生活する。

これもやはり犬養がメインとしか思えません。


肩透かしの印象を受けている人がいっぱいいるのは、やはりメインの部分、社会物としての設定作りが曖昧だからじゃないでしょうか。

まぁ文学というのは読み手の問題だから、これで楽しめる人がいるならばそれもいいんじゃないかな、といったような感じですね。


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