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妻を殺した男に復讐を誓う元中学校教師、鈴木
上司の命令だけで動く自分に疑問を持つナイフ専門の殺し屋、蝉
自殺専門の殺し屋だが、自責の念に苦しみながら生きる男、鯨

目の前で復讐相手を横取りされた鈴木が、押し屋と呼ばれる男を追う所から物語は始まる。
様々な思いを抱きながら押し屋を追う三人。その思いが段々と交錯しもつれ合う。

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若干のネタばれも含んでいるので、読んでない人は見ることをお勧めしません。

伊坂幸太郎の作品はこれで何作目か忘れてしまったけど、ほとんどの作品を読んでいると思う。その中でも、中々に面白かった作品です。
正直言うと、初期の「オーデュボンの祈り」や「陽気なギャングが地球を回す」くらいしか好きではないので、あまり期待してなかった分楽しめました。
反抗期なので、映画とかで流行ってると気に食わないんです。笑

伊坂さんの文章はやはりいつも引っかかる部分がありますね。「これはいらないんじゃないか」というかキャラクターが浮いてしまって、作者が喋っているような錯覚に陥る部分が。笑
味と言えば味ですが、どうしても気になってしまう・・。


でも最近の作品としては、久々にキャラクターの存在感がある作品というか、殺し屋達の中での展開がよく雰囲気が出てますね。よくよく考えてみると、主人公だけが裏の世界の人間ではない、という。
そのギャップが面白さの要素なのか。

作品中によく出てきた作者一押しの、『やるしかないじゃない。君の言う通り。』というフレーズは何とも受け入れ難いですね。笑 亡き妻の、亡き妻の、というフレーズも。そういうキャラクターということなんでしょうか。

しかし、蝉の上司の岩西の死に様は圧巻でした。
好きでも嫌いでもない部下に絶対的に信頼を置き、表面的には見せないけど蝉がいい仕事をした時には手放しに喜ぶ。それに対する蝉のクールさというか、岩西の思いを知らない蝉の反応が対照的でかなりぐっときました。自分的に作中一番のシーンですね。

とにかく全体を通してかなり面白い作品だと思います。
やっぱり伊坂さんはハードボイルド的な作品の方が、持ち味な気がしますね。笑


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